アンテロス

Αντέρως

アンテロス

Anteros アルフレッド・ギルバート
アルフレッド・ギルバート
「アンテロス」 1893年 ロンドン
親:アレス×アプロディテ
  アイリアノス:ポセイドン×ネリテス

概要

 アンテロスは、ギリシア神話に登場する「返愛」の神。愛と求愛を嘲弄する者を処罰し、報われぬ愛の復讐も司る。翼をもつ愛の神々エロテスの一柱。
 孤独だった兄弟エロスに遊び相手として与えられたとされ、発展があるのならばその愛は報われるべきであるという解釈が成り立つ。

持物

 エロスと酷似しているが、長い髪と蝶の羽の姿で描かれる。金の棍棒か鉛の矢で武装している。エロスと一緒に、アプロディテやそのお付きの女神と共に描かれる。

パウサニアス

 アテナイ人メレスは、在住の外国人ティマゴラスから愛の告白を聞いた時、大きな岩の上から身を投げるように嘲って命令した。彼が死んでいるのを見て、メレスは悔い改めて同じ岩から飛び降りた。
 この冷たく拒絶された愛を記念し、アンテロスの祭壇が外国人たちによってアテナイに建てられた。

プラトン

 『パイドロス』において、プラトンは感情の本質を、他者への大きな愛の結果だと説明する。美に触発された愛する者は、神の愛で満たされ、見返りに愛された者の魂が愛で満たされる。その結果、愛する者は恋人と恋に落ちるが、友愛としてしか語られない。2人が離れている間の苦痛と、一緒にいる時の慰安は、愛する者が感じる心の鏡像であり、それがアンテロスまたは返愛なのであるとプラトンは言う。

ルネサンス

 ルネサンス期に入ると、エロスとアンテロスの存在は、官能的愛と徳との対立として誤って解釈されることが多かった。前置詞άντίを「代わりに」ではなく「反して」と捉え、愛の互恵性を約束する神を徳の純粋性を表す擬人像に変えてしまったのである。

芸術作品

Anteros Pompeii
クピドの懲罰
Anteros Pompeii Erotes cockfight
魚釣りをするエロスとアンテロス
Anteros Roma Rome
鶏を闘わせるエロスとアンテロス
Anteros Battista II Fregoso
バッティスタ2世・フレゴーソ
アンテロス
Anteros Andrea Alciati
アンドレア・アルチアーティ
エンブレマータ
Anteros Andrea Alciati
アンドレア・アルチアーティ
エンブレマータ
Anteros Vincenzo Cartari
ヴィンチェンツオ・カルターリ
古代の神々の像について

著作

 ピエトロ・カプレット著『アンテリキ』
 バッティスタ2世・フレゴーソ著『アンテロス

別表記

 アンテロース、AnterōsAnteros

外部リンク

 ウィキペディア

参考文献

 『イコノロジー研究

記載日

 2008年12月25日
ギリシア・ローマ神話
その他
そこそこアレな感じで