De hominis dignitate

人間の尊厳について

著者:ジョヴァンニ・ピコ
執筆:1486年
初版:1496年

概要

 『人間の尊厳について』は、ジョヴァンニ・ピコ著の書物。

部分

 私はお前に顔を与えず、お前自身のものといえる場所も与えなかった。おおアダムよ、それにお前特有の才能も与えはしなかった。顔も場所も才能も、お前自身がそれらを望み自分で獲得し、我が物とするように願ったからだ。自然は私の手で定められた掟の中に、他の種族をも秘め持っている。だが、お前を限定する限界は一切なく、私がお前をお前自身の手に委ねた以上、お前自身の判断によって、自分自身を定義するが良い。私はお前を世界の只中に置いた。この世界が含み持つものをお前がよりよく観照できるように。私はお前を天上のものとも地上のものともしなかった。死すべきものとも不死のものともしなかった。お前が自分の手で自由に、優れた画家や巧みな彫刻家のように、お前自身の姿を仕上げるように願ってのことだ。

 人間が、最も恵まれた被造物であり、全ての称賛に相応しいものであるのはなぜなのか。獣たちも星辰も羨むような、かの世すら見透かす知性をもって、宇宙の中でどんな地位を占めているのか。私には理解できる。人間は信じ難く素晴らしい存在なのだ。だから、人間こそ偉大な奇跡と呼ばれ、驚くべき生き物と言われる。

参考文献

 『世界の歴史16 ルネサンスと地中海』
 『ルネッサンスの光と闇』

記載日

 2008年11月15日
ジョヴァンニ・ピコ
ピコ家
歴史人物辞典
そこそこアレな感じで