Caradosso

カラドッソ

生没
1452年頃~1527年頃
出身
モンドニーコ
没地
ローマ

概要

 カラドッソは、15世紀から16世紀のイタリアの男性、金細工師、彫刻家、型彫盤家。

作品

年表

1492年

骨董品に関する深い知識をかわれて、ルドヴィーコ・イル・モーロによりフィレンツェに派遣される。

1494年12月

降誕祭後に、ルドヴィーコ・イル・モーロによりローマに派遣される。

1495年2月15日

ローマにて、ルドヴィーコ・イル・モーロ宛てに手紙を書く。

 昨日、ジョヴァンニ・ヤコポ・スキアッフィナーティ枢機卿がローマに来た用件をお尋ねになりました。閣下のご要望で青銅か大理石の美しくて価値のある作品を見つけるために来たと答えました。本当に欲しがっているかのかお聞きになったので、「はい、間違いなく」と返事しました。そうすると、猊下は骨董の彫像をお持ちだと明かし、閣下の好みに合うかどうか見に来るように頼まれ、そうであれば閣下に贈答品として喜んで送るということでした。拝見したところ、明らかに良作です。・・・・フェデリーコ・サンセヴェリーノ猊下は良い品をいくつか見せてくださるとお約束くださいました。ジョヴァンニ・コロンナ猊下とフランチェスコ・ピッコローミニ枢機卿もいいものを何点かご所有だと聞き及びましたが、残念ながらお二方ともローマから離れていらっしゃいます。ここにいる間、詐欺師を演じるように最善を尽くさねばなりません。ジェノヴァ経由でミラノに彫像を送るのに、樹皮を敷き詰めなければならないほどの彫像を早く手に入れたいと思っています。その間、ジョヴァンニ・ヤコポ・スキアッフィナーティ枢機卿へ彫像のお礼の手紙を出していただければ幸いです。素晴らしい美術品をもっと送って頂けるかもしれませんし、感謝をお示しになれば、閣下の歓心を買いたい者が続き、例に倣って見事な品を送るかもしれないからでございます。そうなれば、最も称賛に値する探求で得る喜びと雅量において、他の全ての君主をどれほど凌駕しているのか知れ渡るでしょう。フィレンツェに戻った時には、そこで見た貴重なものを手に入れるため新たな努力を払うつもりでございます。おそらくこの度は順調にいくかもしれず、もっと閣下のご要望通りに成功するかもしれません。閣下のお気に召しますよう。

カラドッソの書簡

送主
カラドッソ
宛先
ルドヴィーコ・イル・モーロ
執筆
1495年2月15日、ローマ
寸法
287 mm × 216 mm

概要

 「カラドッソの書簡」は、1495年2月15日ローマにてミラノ公ルドヴィーコ・イル・モーロ宛てにカラドッソが書いた、レダの彫刻の骨董品についての手紙。

Caradosso

 おそらくルドヴィーコ・イル・モーロレダの彫刻を勧めたジョヴァンニ・ヤコポ・スキアッフィナーティ枢機卿、彫刻の所有者であるフアン・デ・ボルハ枢機卿、フェデリーコ・サンセヴェリーノ枢機卿、ジョヴァンニ・コロンナ枢機卿、フランチェスコ・ピッコローミニ枢機卿と交渉したことを報告している。カラドッソは彫刻をジェノヴァまでは海路で、そこから陸路でミラノに送ろうと考えている。

外部リンク

 Christie

教皇アレクサンデル6世 Pope Alexander VI

作者
カラドッソ
制作
1492~1503年
媒材
ブロンズ
寸法
4.3 cm
重さ
36.12 g
所蔵
フォッグ美術館

概要

 「教皇アレクサンデル6世」は、カラドッソ作の鋳物。フォッグ美術館にあるものは複製のそのまた複製。

題材

 アレクサンデル6世

外部リンク

 Harvard Art Museum

外部リンク

 Treccani
 Wikipedia

参考文献

 『ルネサンスの華』
 『Lucretia Borgia

記載日

 2006年7月17日

更新日

 2023年3月1日