- 所在地
- イタリア共和国トスカーナ州フィレンツェ県フィレンツェ
- 着工
- 1524年
- 完成
- 1534年
- 設計
- ミケランジェロ
- 注文
- クレメンス7世



概要
ラウレンツィアーナ図書館は、フィレンツェにある建物。「ラウレンツィアーナ」とは「ロレンツォの」という意味。
蔵書の基礎を築いたのはコジモ・イル・ヴェッキオで、中世写本を初めとして初期の活版印刷による宗教書、哲学書、文学書などメディチ家の富と力によって代々集め続けられ、現在でも多くの歴史研究家などが利用している。
建築
サン・ロレンツォ教会の正面左手横にある小さな入り口をくぐると、美しい回廊に囲まれた中庭に出る。
ラウレンツィアーナ図書館の玄関はたかだが5メートル角の正方形で、日本の茶室空間にも通じる緊迫した空間である。ここは、内部空間でありながら彫刻的に処理された構造的には一見意味のない柱や窓が、あたかも仕組まれた屋外空間のようである。石の階段でありながら、ゆるやかで温かい感じの曲線が閲覧室へ誘い込むことを意図としているようだ。
ミケランジェロがメディチ家出身の教皇クレメンス7世の依頼で設計しているが、ローマにいるミケランジェロは設計図を送り、ジョルジョ・ヴァザーリ他が実際の建設を担当した。閲覧室では床・天井・壁の装飾をはじめ、書見机の意匠までミケランジェロの意図に忠実に造られたマ二エリスムの傑作である。
マニエリスムとは、盛期ルネサンス以降の16世紀イタリア美術のことを意味する。マニエリスムの様式的な特徴は、ルネサンス期に確立された人体の比例、遠近法を誇張した表現の中にあり、画面は動きのある劇的なもので非現実的な空間を構成した。


所蔵品
外部リンク
とーるブロ
Google Maps
HowStuffWorks
Wikipedia
記載日
2006年7月13日以前